top of page
前嵩【画像1】.jpg

沖縄県石垣市 国立公園・石垣島での山登りを徹底解説

川平・前嵩(かびら・まえたけ)の魅力

前嵩【画像2】.JPG

「山頂からの景色はどんな感じ?」
「登山は何分くらい?」

石垣島随一の海である川平湾が見下ろせ、優しい音に包まれる森林浴が楽しめる前嵩(まえたけ)。近年、その、ありのままの自然の魅力に、豊かな自然と文化を求める方が訪れる様になりました。

このページでは、石垣島の数ある観光地の中から、川平・前嵩(かびら・まえたけ)に焦点を当て、徹底的に解説します。石垣島で山登りという新しい選択肢ができ、石垣島での皆さんの大切な時間が有意義になれば幸いです。

 

石垣島で最も有名な海、川平(かびら)湾。川平湾は、川平公園の名称で観光地化され、展望台等が整備されています。インターネットで「石垣島」と検索するとトップで表示される画像が、川平公園展望台からの風景です。

「海めっちぁ透明!」「写真で見るより綺麗!」「曇っててもエメラルドグリーン」等、訪れる方々が川平湾の美しさに感動され、石垣島随一の観光名所となっています。小さな島が点在する川平湾に、自然の芸術を感じます。
 

石垣島の青い海や白い浜辺には、サンゴ礁が大きく関わっています。サンゴ礁は死んでしまうと、白化現象をおこし、白化現象をおこしたサンゴ礁は長年かけ砂となり、白い浜辺を形成します。白砂は海底まで広がっており、太陽光が差し込むとエメラルドグリーンに反射します。

 

石垣島には沖縄県で最も高い山、於茂登(おもと)岳があります。於茂登岳は石垣島のほぼ中央に位置し、於茂登岳を取り囲む様に小高い山が点在します。

於茂登(おもと)岳が目隠しをしてくれるので、石垣島は東西南北で異なる風景が楽しめます。

 

石垣島の西に、前嵩(まえたけ)という標高263mの山があります。前嵩山頂からの景色は、定番とはひと味違う川平(かびら)湾が見下ろせます。

前嵩(まえたけ)山頂からは、川平湾が不堪(ふかん)で見え、川平湾内と外海を行き来する潮の筋や、海の深さによるコントラストの違いが鮮明です。

前嵩【画像6】.JPG

 

又、北を中心に視界が開けている為、水平線まで続く海と石垣島北部の大地が一望できます。

 

前嵩(まえたけ)の登山コースは、前嵩の麓(ふもと)から登ります。麓からゆっくりペースで片道約45分の登山で登頂できます。

前嵩は、頂上が1か所ではなく数カ所ある歪(いびつ)な形をしています。

数カ所ある山頂の内、川平(かびら)湾を見下ろせる山頂と、電波塔が建っている山頂があり、この2つの登山コースは一部重なっています。

 

電波塔は定期的にメンテナンスが行われる為、資材が運び込まれ、登山道の草が業者により刈られます。その為、2つの登山コースが重なる部分は、比較的歩きやすくなっています。

川平(かびら)湾を見下ろせる登山コースの頂上付近は、ガイドがいないと遭難する様な分かりにくい道です。ロープを使って登る程の傾斜が急な場所があり、葉に擦れる程道が細い道が続く上級者コースです。

 

前嵩(まえたけ)は、島民にもあまり知られていない山なので、人の出入りが少なく、倒木がそのまま残っていたり、登山道は頭上も植物に覆われ、自然がありのままの姿で残された場所です。

前嵩【画像8】.JPG

 

森の中は川が流れ、水の音が広がり、森林浴が楽しめます。時間帯や雲の流れ等によって日の差し方が変わり、木漏れ日が常に表情を変える心地良い空間です。

石垣島の市街地から前嵩まで距離が離れている事と、観光名所である川平公園と前嵩は森で遮(さえぎ)られているので、前嵩登山道は、基本的に人工音の無い自然の臨場感が広がる場所です。

険(けわ)しい場所もありますが、自然体験に慣れている方であれば、アドベンチャー感も程良く楽しめるコースです。

登山道からは視界の開けた景色は見えません。これが良い演出となり、山頂からの景色を見た時の感動がより深まります。


その他、うたくなー石垣島が推奨する登山コースはこちら リンク

 


 

 

前嵩山頂には多くの竹が自生しています。この竹の名は「リュキュウチク」、直径約2㎝高さ約2mの細長い竹です。

リュウキュウチクは沖縄の伝統的な建築物である、赤瓦屋根の古民家には欠かせない木材で、伝統的な建築物の屋根や床には、ふんだんにリュウキュウチクが敷き詰められています。

石垣島は1940年頃まで、家造りは近所の人たちが協力し、自分達で建てるのが当たり前でした。人の手で自然を頂いていた古き良き時代、リュウキュウチクは、暮らしに密接に関わっていた植物の1つです。

前嵩(まえたけ)は石垣島の西部に位置する、マグマで形成された山ですが、約130万年前は一つの独立した島でした。長い時間を経て今に至り、自然と共存してきた人類の歴史が感じられます。

 

八重山諸島の多くの子ども達は自然に抵抗が無く、ジャングルジムのように手足を上手に使い、5才頃から前嵩へ自分の足で登頂します。

ただ、60才前後の年齢を境に、日頃鍛えている方でも、「平坦な道は大丈夫なんだけど、段差を登ったりするのは苦手」という方が多くいらっしゃいます。個人の体力次第なのですが、あえて言うのであれば、上記を踏まえると前嵩登山の対象年齢は5才~60才です。

八重山諸島の登山道は全般、殆ど整備されていない道と考えた方が良いです。前嵩の登山道は傾斜が急な場所もあるので、特に天候不順時は体力を考慮した判断を行って下さい。

山頂付近はリュウキュウチクが生い茂る為、狭く、大人約10名で満員になるスペースです。山頂からの景色は、北を中心に視界が開けておりますが、山頂の一角に、人が1人登れる程度の岩があり、この岩の上に登ると、更に広角で景色が展望できます。

前嵩【画像14】.JPG

川平湾は川平村に面する為、川平湾という名称がつけられています。川平村は、約400年前に年貢を納めたという古い書物が残っているので、少なくとも約400年以上前から、村として成り立っていたと考えられます。

川平村に伝わる民謡は、今もお祝いの席でうたわれる定番の曲として知られています。昔の人は暮らしをうたにし、人と人が向かい合い脈々とうたい継がれています。民謡の歌詞から紐解く事のできる歴史や文化、その音色こそ、美しい景色の背景にある魅力に気付かせてくれます。

前嵩【画像15】.JPG

 

川平湾を眼下に、水平線まで続くサンゴ礁の海が一望できる前嵩の自然や、川平村に残る豊かな文化を体験すれば、一生忘れられない時間となる事でしょう。


アクティビティーは安心安全の上に成り立ちます。情報収取、装備品、救急用具、保険、ツアーガイドを付ける等、事前に怪我や事故のリスクを回避する事で、前嵩登山を楽しむ事ができます。

石垣島で山登りという新しい選択肢を持つ事で、皆さんの大切な石垣島での時間が有意義になれば幸いです。

こちらもあわせてご覧ください

石垣島での登山の楽しみ方を徹底解説

ヤラブ【画像1】.JPG
前嵩【画像1】.jpg
マーペー【画像1】.jpg
アンカー 7
アンカー 1
アンカー 2
アンカー 3
アンカー 4
アンカー 5
アンカー 6
アンカー 8
utakuna_logo3.png
bottom of page