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沖縄県石垣市 国立公園・石垣島での山登りを徹底解説

野底(のそこ)岳、通称マーペーの魅力

「あの断崖絶壁に登れるんですか?」
「何分くらいの登山?」

360度の大自然が広がる景色を一望でき、山にまつわる民話・民謡で島民からも親しまれるマーペー。近年、多くの方が山頂からの絶景をSNSで拡散してくれ、その魅力に、島外問わず多くの人が訪れる様になりました。

見晴らしの良さと、車で頂上付近まで行ける利便性が、石垣島ならではの魅力です。

このページでは、石垣島の数ある観光地の中から、マーペーに焦点を当て、徹底的に解説します。石垣島で山登りという新しい選択肢ができ、皆さんの大切な石垣島での時間が有意義になれば幸いです。


 

 

「石垣島は以外と山だらけだね」「海はイメージあったけど山は知らなかった」石垣島、折り重なる山々の景色の中、どの山よりも独特な形をした野底(のそこ)岳。

通称「マーペー」の名で親しまれ、名前の由来にもなっている民話があることから地元の人々に長く愛されています。

マーペーは、石垣市野底(のそこ)集落から見ると、山頂の岩場がむき出しで、断崖絶壁部分が協調され、特にとんがって見えます。

島民にとっては定番、どの山よりも独特な形をしたマーペー。ガイド自身、見かける度に「まー!ぺー!」と叫んでしまう程かわいいお山です。

石垣島と言えばサンゴ礁の海、というイメージが多くの方に定着する様になりました。マーペー山頂からの景色は、石垣島がサンゴ礁に取り囲まれている様子が一目瞭然です。

 

石垣島のほぼ中央に位置する、沖縄県最高峰の於茂登(おもと)岳を取り囲む様に、小高い山が点在する石垣島。

於茂登岳が目隠しをしてくれるので、石垣島は東西南北で異なる風景が楽しめます。石垣島の北に位置するマーペーだからこそ見られる特別な景色があります。

標高282mのマーペー山頂からの景色は、東を見れば太平洋、西を見れば東シナ海。

 

北には、太平洋と東シナ海の境界線を描いた様な石垣島北部の細長い地形が見えます。

 

南に沖縄県最高峰の於茂登山脈が展望できる、360度の大自然が広がります。

石垣島から南には竹富(たけとみ)島や西表(いりおもて)島、黒島等多くの島があり、石垣島を北限としたこれらの島々の総称を八重山(やえやま)諸島と呼びます。

数ある絶景ポイントの中でも、マーペー山頂からの景色は、八重山諸島で最も地球が丸い事を実感できる場所です。

 

マーペーは昔々、火山が噴火した際、急激に冷え固まって出来た、マグマ由来で、数百万年という長い歴史を経て今に至ります。マーペー山頂は、視界をさえぎる植物が少ない岩場だからこそ360度の景色が展望できます。

 

2018年、山頂を形成する岩の一部である大きな一枚岩が倒れました。原因は、長く続いた雨と考えられています。地盤の浸食等により、更に倒れた岩が動く可能性も考えられる為、石垣市が倒れた岩には近づかない様、注意を促す看板を設置しています。

マーペー山頂の倒れた岩に近づかなくても、迂回し登山できます。山頂付近には大きな岩が多く、倒れた岩はその一部ですので、今日も山頂からの壮大な景色は十分にお楽しみ頂けます。


八重山諸島での登山の楽しみ方はこちら

 

天に突き出た様なマーペーのシルエットを見ると、多くの方々が登れる山とは思えない様です。「あの山を登った人っているんですか?」「ロッククライミングの人が登るんですか?」等、口にされます。

マーペーの登山コースは2つあります。山の麓(ふもと)から登るコースと、山頂付近から登るショートコースです。登山のコースは断崖絶壁側ではなく、断崖絶壁と比べると傾斜の緩やかなところにあります。

麓から登るコースは、片道約1時間の登山で登頂できます。ショートコースはゆっくりペースで片道約20分の登山で登頂できます。2つのコースは山頂付近で合流し、合流地点から山頂までは同じ道です。

 

マーペーの麓(ふもと)から登るコースと、山頂付近から登るショートコース、この2つのコースはどちらも、本州の登山道の様に整備されておらず、森の獣(けもの)道を登り行くイメージです。

山頂へ到着するまでの道中は、頭上も植物に覆われ、山頂付近は特に、体に葉っぱが擦れる程の細い道が続きます。シークァーサーという柑橘系の樹木やテッポウユリという花等、南国特有の植物が自生するので、立ち止まるだけで不思議な発見があり、季節によって自然の香りと共に、植物の魅力を楽しむ事もできます。

緑におおわれた登山道からは殆ど景色は見えず、壮大な景色は頂上までのお楽しみです。森の中は木漏れ日が心地良く、自然の音の空間です。これが良い演出となり、山頂の景色への感動がより深まります。


 

 

マーペー登山道ショートコースの登り口まで、道路が整備されているので車で行く事ができます。

車が走れる様に整備された林道も、登山道と同じく木に覆われているので、景色は見えませんが、時間帯や雲の流れによって木漏れ日が心地良い空間です。

石垣島の市街地からマーペーまでは距離があるので、マーペー林道へ入れば、基本的に、人工的な音が聞こえない、自然の臨場感が広がる場所です。

注意点としては、道路脇の側溝にはフタが無く、自動車が丁度すれ違える程度の狭い道幅なので、車の運転には注意が必要です。天然記念物の動植物が多く見られる場所という事もあり、車のスピードはのんびりと、車窓から動植物との出会いお楽しみ頂く事をお勧めします。

マーペーの麓(ふもと)からショートコース登り口までは、車をゆっくり走らせて約10分です。ショートコース登山道入り口周辺には、車7・8台の駐車スペースがあります。

 

マーペーはショートコースの登山ルートがあるので、手軽に楽しめる場所です。八重山諸島の子ども達は、ジャングルジムのように手足を上手に使い、3才頃から自分の足で登頂します。

ただ、60才前後の年齢を境に、日頃鍛えている方でも、「平坦な道は大丈夫なんだけど、岩場を登ったりするのは苦手」という方が多くいらっしゃいます。個人の体力次第なのですが、あえて言うのであれば、マーペーショートコース登山の対象年齢は3才~60才と考えた方が良いかもしれません。

八重山諸島の登山道は全般、殆ど整備されていない道と考えた方が良いです。マーペー登山道は傾斜が急な場所なので、天候不順時は特に、ご自身の体力を考慮した判断を行って下さい。

 

石垣島の形が「しゃもじ」や「三線(さんしん:沖縄の伝統楽器)」等に例えられる様に、北部の平久保(ひらくぼ)半島は、細長い地形をしています。マーペーは石垣島の北部に位置します。

石垣島で最もくびれている部分は北部にあり、幅が約300mです。村に住んでいた昔の人々はこの約300mの道を、船を担ぎ行き来し漁をしました。その為、村の名前は漢字で「船越」、方言では「フナクヤー」と呼ばれています。

マーペー山頂からの壮大な景色をはじめ、石垣島の絶景ポイントは北部にも多くあります。マーペーという名前の由来となった民話や、この物語にまつわる民謡は、とても悲しい内容ですが、美しい人の恋心を描いています。

昔の人は暮らしをうたにし、人と人が向かい合い脈々とうたい継がれています。民謡から紐解く事のできる歴史や文化、その音色こそ、美しい景色の背景にある魅力に気付かせてくれます。

アクティビティーは安心安全の上に成り立ちます。情報収取、装備品、救急用具、保険、ツアーガイドを付ける等、事前に怪我や事故のリスクを回避する事で、マーペー登山を楽しむ事ができます。

石垣島で山登りという新しい選択肢を持つ事で、皆さんの大切な石垣島での時間が有意義になれば幸いです。


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